十月十七日(水)

屋上の木々は大地に根をはらず それがどうしたと笑っている

先日、ラオスのビエンチャンに来たって話のなかで、「フランスパン食べたら美味しかったかどうか報告します!」みたいなことを書いたのですが、すみません、食べてないです。しかも、忘れてた、とかでもなく、意図的に食べませんでした。「フランスパン食べるのタリイな」っていう気持ちだったんですね。いちど、フランスパンをもりもり売ってる屋台の横も通ったんです。お腹も空いていたんです。「フランスパン食べて美味しかったか報告する」って書いたことも覚えてたんです。でも、「タリイな、なんでフランスパン食わなきゃなんねえんだよ。ピザ食うぞ」って思いました。

で、関係ないですが、このとき同じホテルに泊まっていて、バンも一緒になった少年がいまして、じつはその彼が『アメリカの若手起業家50人』にも選ばれたことのある十五歳のカリスマ・アントレプレナーだったことが、今日になって判明しました。

ぼくはせめて誠実であることを信条にして、フランスパンを食べるべきだったような気がしています。

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