十月十九日(金)

踊り場に赤いブラシで描かれたBABの鮮やかな文字

ワールドカップはあれだけ楽しかったのに、いまの日本代表が親善試合で勝ったとか負けたとかいうことが、こんなにもどうでもいいのは、なぜなのか。ワールドカップはサッカーのレベルが高いから? とも思ったけれど、冷静に考えて、ぼくには「おもしろい試合」と「つまらない試合」を見分けるほどのサッカー観戦能力はない。

いろいろ考えた結果、あれはきっとみんなが注目して、みんなが同時に観てたからこそ感動したような気がする。もちろん、本当にみんなが観ていたのかどうか、直接自分の目で見て確認したわけではなく、頭の中で「この試合をテレビ中継で観ている日本中および世界中のナカマたち」を勝手に想像したにすぎない。でも、その想像の効果は絶大であった。情けないけど、実際にフィールドで繰り広げられていることは、どうでもいいのかもしれない。

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