九月二日(日)

これからもアジアではない島国の予約埋まりしこども脱毛

三月に日本に帰ったとき、街中で「こども脱毛」という看板を見つけた。脱毛は大人がするものだと思っていたから、驚いた。

はじめのうちは、「こども脱毛」という語感の面白さを、舌のうえで転がして遊んでいた。「こどもなのに脱毛なんて」と考えて、日本はさぞ豊かな国なのだなあと、すこしナナメに見ていたのかもしれない。そのうち、考えてみれば、こどもだって脱毛したいのかもしれないと思いはじめた。テレビに出てくる人や、ポスターに写っている人たちは、みんなすごく脱毛している。お母さんだって脱毛しているかもしれない。なぜ小学生である自分のほうが毛深いのか、悩んだ末のこども脱毛なのでしょう。

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