「感謝しかないです」という言葉は、どこかクサいというか、字義通りに受け取ってはいけない、すなわち短冊ワードである。そこに「感謝」が一定量あるのであれば、必ずほかに何らかの感情、つまり「尊敬」や「愛慕」や「恐れ多さ」、はたまた「ありがた迷惑」のような、さまざまな感情が付随しているはずであって、「感謝しかない」なんてことはあり得ない。これを言われたら、注意する必要がある。実際には、その人物は「感謝」なんて一ミリも持っていないだろうし、むしろ憎しみが込められているとみたほうがいい。
ちなみに、「短冊ワード」という言葉はぼくが考えた用語です。なぜなら、短冊というものは、みんながウソを書くからですね。