YouTubeで「留学あるある」みたいな動画があって、海外留学の経験がある男子が集まって「ニューヨークの地下鉄はやばい奴がたくさんいる」とか「スウェーデンはホームレスが仮想通貨でお金をねだってくる」とか発表していたんですね。で、「そんなことさくらももこのエッセイでも読んでれば書いてるじゃん」って思ったんですけど、よく考えたら「あるある」ってたしかに本来の意味でいくとそれでいいのよね。「留学あるある」と言いつつ「テキサス州南東部の村ラブレディでは、六百年前から続く虹色の恐竜が徘徊するお祭りがあって、洗面器を持っていくと産みたての卵をわけてもらえる」みたいな、アメリカ人ですら誰も知らない都市伝説級の情報を発表されたら、それはもはや「あるある」ではなくて「特報」だからね。「あるある」楽しいよね。
一月二十六日(土)