四月十五日(月)

お得意のはいだしょうこのモノマネがウケなくなってこれが令和か

大江健三郎の本に『あいまいな日本の私』という講演集?があるのですが、これは川端康成の『美しい日本の私』をおもしろ可笑しくもじっており、ずっと「さすが大江氏、あいまいなのは『日本』なのか『私』なのか、そこのところをあいまいにしつつ『あいまい』という言葉を使うという、これは一種のユーモアなんだな、センスあるなあ」と思ってきました。で、ふと思ったんだけど、あれがユーモアだっていうこと、世の中からちゃんと理解されているのだろうか。『あいまいな日本の私』ほど痛快なタイトルはないと思うんだけど、本当にただあいまいで、趣味の悪いタイトルだって思ってる人もいそうではある。そして、そう思っている人が悪いわけでもない。ユーモアは、通じなければ意味がないので、あーる。

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