十月十日(水)

くだものの世界はみんな平等につき王様は存在しません

旬の食材、つまり季節のものを、おいしくいただく生活? したいよね。アジやサバにも旬があって、いちごにもひじきにも旬があるのだろう。なんとなく想像はできるけれど、「いまはこの食材が旬だからこれを作ろう」とか、「お腹が空いたなあ。いまの時期の旬は何だ?」などと考えたことが一度もないので、実践するのは難しそうだ。あ、山梨出身の友人に頼んで、知り合いの農家から摘みたてのぶどうを送ってもらったことはある。あれは美味しかった。

まあ、いずれにせよ、その程度のことだ。ぼくのイメージする「旬の味覚を味わう人たち」というのは、日々の食卓から意識がちがう。ウルシの塗り箸を箸置きからそっと持ち上げて、ものすごく薄味のタケノコを食べて「お、歯ざわりが変わってきた。今年の冬は少し早いな」なんて言ったりする、それが本物だと思う。五十くらいをめどに、その領域に到達したいと思っている。

どなたか、Youtuberでネタに困っているかたがいらっしゃいましたら、「一週間、旬のものを食べられない生活」にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

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