十月二十日(土)

観客が少ないせいかステージで歌って踊って泣いている人

東京でライブハウスに行ったとき、トップバッターの女性が歌いながら突然泣いた。

ちいさなライブハウスでは、ひと組20分くらいの持ち時間で、たいてい何組かのバンドが交代で出てくることが多い。だいたい若手というか、人気がない人から順番にステージに現れて、後半になるにつれてお客さんも入り、会場も熱気に包まれ、そこそこ人気のある人たちにバトンが渡っていく、そういう形式を取っているらしい(本当に人気がある人たちは、たいていソロでライブをやるので、こういう対バン形式のライブにはあまり登場しないようです)。

で、そうそう、話を元に戻しますと、ステージに立った女性が、泣いたんです。ハッカドロップスという、ソロの人だったんですけど。『春日井』という曲を歌いながら(いい曲なんですけどね)、ぼくを含めて四人くらいのお客さんの前で、泣くんですね。泣きながら、歌うんですけど、嗚咽がひどいんで、歌えてないんですね。

後日、別のライブハウスでたまたま見かけて、その時はちゃんと歌えてました。めでたしめでたし。

Share