もし僕が突然インドに連れて行かれて、「首都のニューデリーを歩いて探せ」と命令されたら、まずは海沿いを歩いてみると思う。海沿いになかったら、今度は大きな河川を見つけて、川上に向かって歩くだろう。
世界の大都市は沿岸部に多いし、古くから文明は河川の近くで発達しがちだった。こういうことは学校の地理や歴史で学んだことだ。学校で教わったことというのは、意外なかたちで役に立つ。
ところがどっこい、実際にインドの地図を見てみると、首都のニューデリーがだいぶ上のほう、つまり海から離れた場所にある。セオリー通りに探しても、絶対に見つからないような場所だ。なんであんな場所に首都があるのか、ちょっと調べてみようと思います。