「眼鏡はこちらへ」と言われて、なんとなく遠慮して断ってしまう。これは「眼鏡くらい手で持ってますから、大丈夫です」という優しさだ。床屋や、ちょっとした歯医者くらいなら、問題はないかもしれない。でも、手術となると、話は変わってくる。
このようにして、小さな遠慮が大きな迷惑になることがある。わざわざ「眼鏡を手に持たないでほしい理由」を説明しなければならない側からすると、「眼鏡くらいさっさと置け」という気持ちだろう。しかし、「手術のさまたげになる」と言われたほうも、ただでさえ手術前でナイーブであるというのに、自分の優しさが裏腹な結果を生んでしまって、落ち込むに違いない。
結論としては、やはり眼鏡くらいは言われた通り、指定された場所に置くべきなのでしょうね。